boxingmaniaayalaのブログ

ボクシングマニア・悪童アヤラのページ

下の参照がわかる方にお勧め。

The G-man from Freeport Ilinois USA

Kronk Gold G.M 31W29KO3L His last fight at London in England/1995 He was 27.

速戦即決の「初回KO」男、G-man、We won't forget you☆忘れないぞ!!

Mike Tyson・永遠の「ダマト・タイソン」

みなさん、こんにちは。


昨日は通勤中iPodで「タイソン」みてました。

VSミッチ・グリーン(判定勝ち):
ーこちらも倒せなかったけど。タイソンの魅力と19歳にしてあの完成度。あらためて、ほれぼれしてしまいました。ほんとうに「打たせ」ない。上体を非常にいそがしく動かし、体重移動とスイッチ。こういったのも後年はなくなってしまった。バランスを絶対崩さない。
ー突き刺すようなジャブとストレートがよく伸びていて、どれも速い。

タイソンVSグロス(2回KO勝ち・2試合ぶりのノックアウト・18勝(12KO)4敗)
ーカマチョVSロサリオの前座。グロスはバート・クーパー(14連勝(11KO))を倒して初黒星をなすりつけたばかり。タイソンは快調だった。左ジャブはほんとうによくのびる。そして「スピード」があった。すべての動きがまんべんなく行われている。ガードをがっちり固めて。ジャブから入る。頭は必ず打つ前、後にふる。ロープに詰めて右ボディーの連発。すかさずアッパーを返す。ーなつかしいかぎり。スイッチもバランスよく、同じコンビネーションがでる(スパーでも「サウスポー」スタイルでかなりやっていた)。グロスの強引な連打をことごとくかわし、左フック一閃。カウンター。これで決まり。マクニーリーとやった試合なんかと対照的。足が揃い上体が突っ立つ傾向(むろんブランクのせい)。パンチは相変わらず破壊力満点でしかも切れていました。けど、「ダマトスタイル」とは無縁のボクシングになってしまっていた。上半身の動きがない。
1番よく見直す試合、
タイソンVSボイド(2回KO勝ち・16勝(9KO)1敗(この後「負け越して」ます)
ージャブが鋭くまた速かった。突き刺すように何発も放つ。相手のジャブはすべてハノ字の動きで、紙一重で外す。スイッチも有効で左右両方、おなじコンビネーションが打てた。得意の右ボディーからアッパーの連続で倒した。快勝でした。ラドック(2)あたりで「中間距離」でのったら、モタモタ戦ってるのが悲しかった。残念です。
タイソンVSリバルタ(10回ストップ勝ちで27連勝(25KO):
ースピンクス戦(最後の「ダマトスタイル」)のときと比べると。「ピーカブー」の構えも肘がしまてっていてボディーもがっちりブロックしている。ダグラス戦、「前」「横」が妙にすかすか開いているガードになっていた。
ー「ジャブ」から入るが徹底され、同時に「頭をふる」も忘れていない。後年のタイソンを思えば「スタイル」「ボクサー」としてはほんとうにすばらしかった。
ー何が変わったのか?「ナンバーシステム」がめちゃくちゃになったのだけではなく。「連打」「強打の連続」がなくなった。豪快に右ボディーからアッパー、左フックからまた右・・・こんなコンビネーションは影を潜めてしまう。パンチのふりが雑になり、威力・スピード・切れも少し落ちた(ブルーノ(1)・ウイリアムス戦)。
ー「右」をやたらにふりまわす「ヘッド・ハンター」の傾向もみえる。力でなぎ倒すような打ち方(ティルマン戦など)。

VSラトリフ(2回KO勝ち):
ー絶好調だった。ややワイルドだった(しかしその分迫力はすさまじかったけど)リバルタ戦より格段に鋭く、スピードあふれる。「オーラ」が違いました。まさしく「みえない」ほど速い動きと強打。初回中盤、ロープに詰めてすかさずスイッチにして豪快な右フックをふるう。返しの左フックから「強打の連続」。ラトリフは逃げるのに必死だけ。2回は、またロープ際、左ジャブとストレートにはじけるように力強く鋭いパンチでぶっ倒した。精巧に組み立てられていたスタイルがなつかしかぎり。
VSバービック(2回KO勝ち・初戴冠・20歳):
ーこの試合はさすがに「緊張」して固く、連打もいささか雑だったといわれていた(それでも例えば「ラドック」戦の頃とは’根本’がちがう=べた足、上体のふりもない、バランス悪し、連打が出ない一発ばっかり)。それでも2回、はじまるなや3~4連打組み合わせ、右フックでダウンを奪った。後年のホリーフィールド2(ベストの217ポンドながら手数とパワーがちがう。ワンツーと単発の左フック、いきなり出す右ストレートで終わってしまう)なんかを思い出すと悲しいだけ。かするような左フックで片づけた。衝撃の新王者。誰がきても相手にならない。すごい選手がでてきたとひたすら歓喜と感心だった。
VSティルマン(もはや下り坂)
ー手足の動きがばらばら。全然足が前に出ない。またウエイトも「219」(タップス戦「217」)。筋肉の「つき方」がかわった。「体型」が別になった(ダマト時代の練習はなんとも「あっさり」したものにかわってた)。首はそげ、胸が厚くなった。もちろん練習して鍛えあげた見事のボクサー体型。ジャブも伸びがなく、ガードも低い。頭もふらないから往年のティルマン得意の「右」クロスカウンターをまともに食らった(あんなことは「ダマト」時代には考えられなかった)。回り込まれてバランスを崩したりも。足が動かない。踏み込みも鋭くない。右フックをぶんまわす感じがもっと多くなった。最後のKOパンチもそれ。
*タッカーが仇敵についていったことば(1992)。「タイソンのトレーナーはルーニーがいいと思う」。むろんわたしも「ボクシング」としてはいまだに悔しい。ルーニーの人間性が問題でしょうね(だらしなく、素行も悪い)。
VSスチワート(24勝(全KO)1敗・初回KO勝ち・再起2戦目)
ー首が細くなった。相変わらずバランスもよくない。これこそ「一発強打」で沈めたような試合。ジャブもなくなり、パンチも足の動きともうひとつ合っていなかった。あのまま続いたら苦戦していたはず。

VSラドック(1)モントリオールのホッケー会場・大スクリーンでみた:
ー6回、ストップ前、最後の連打まで単発だった。足がでない。べた足。左に頭をふり、がっちり顎を防御してラドックの左をうまく防いだ。調子は悪くない。けどボクシングが’混乱’していた。やっぱり「トレーニング方法」と「トレーナー」が変わってしまったのはタイソンの場合、大き過ぎた。まさに往年のヘビー級。デカイ奴の殴り合い化が見え隠れ。
VSラドック(2)判定勝ち:
ー胸は一層厚くなったけど首はもっと削げた。第一戦とほぼ変わらぬ展開に感じた。タイソンは振りまわすパンチ。スピードと威力は申し分ないにせよ。バランスがよくない。左ガードをおかしな感じで下げていて、危なっかしい。「破壊力」を武器に打ち込むスタイルになった。「連打」は出なかった。この試合は「ボディーブロー」を多様。有効だったが、中盤から中だるみの傾向。足をとめたまま。中間距離で一発一発の強打を叩き込んでいた。ラドックはよく倒されなかったと思う。またタイソンも初戦以上に打たれた。一般受けする「派手な」どつき合いのような様相。
ールーニーが後年いっていた「いまの彼はパンチャーに過ぎない。頭もふらず上体の動きもない。もし彼に打たれたら倒される。でもあなたが当てたら逆にノックアウトできるでしょう」。そのとおりではなかったか。小泉氏が「自由への逃走」といっていた。しかし「ダマトスタイル」にかわるボクシングはできあがっていない。同意します。
ースタイルの混乱は顕著。ダマトが生んだ「最高傑作」からは遠く離れてしまい。さびしかったです。
VSボタ(5回KO勝ち):
ーこの試合は例の「耳かみ」ブランクを終えてでてきた第一戦。この試合辺りから「ダマトスタイル」に戻ろうという意志が感じられた。けどいかんせん、「体」がついていかない(再重量の「223パウンド」)。かつての「きめの細かい」「精密機械」のような’理論’にもとづいての基本は’スピード’といそがしく「うごきまわる」こと。右の一発でしとめたのはさすが。「一般」になじみやすい「スター」になったのはうれしかったにせよ。
VSホリーフィールド(1):
ー調子は悪かった(この時点で最重量の「222」が気になったが図星)。初回ゴングと同時につっかけて右ストレートを命中させる。これだけ。手数が少ない。5回、左フックがカウンターになりチャンス。右ストレートの打ちおろしをつなげ。ひさしぶりの「十八番」右ダブルが炸裂。ここで出れなかった。もう「ジャブ」から入り「頭をふる」時代のタイソンは過去のものと考えるようになった。あと「強打の連続」も加えてです。
ーちょうど「スタイル」が=1、スピンクス戦まで2、ラドック(2)3、この時代(4)、ダマトスタイルへの回帰。個人年代別にしてみました。
やはりさびしい。